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茶草場農法について

茶草場農法は、
茶園の畝間にススキやササで刈敷きを行う
静岡県の伝統的農法です。

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茶草場農法

静岡の伝統的農法

茶草場農法とは、茶園の畝間にススキやササを主とする刈敷きを行う伝統的農法のことです。静岡県で特徴的に見られる農法であり、2013年には世界重要農業遺産(Globally Important Agricultural Heritage System)として認定されました。この茶草場農法を行うことによって、自然の有機質が肥料となり、お茶の味や香りが良くなると言われています。

茶草場農法が行われている地域 茶草場農法が行われている地域

茶草場農法が行われている地域

「世界農業遺産」に認定された茶草場農法は、静岡県の中・西部地域の「掛川市、菊川市、島田市、牧之原市、川根本町」に点在しています。茶園面積は僅か2.6%しかなく、希少性のあるお茶作りをしている産地です。この地域に広がる茶園には敷く草を刈り取る「茶草場」が存在し、静岡らしさを感じさせてくれます。

茶園面積の比較

全国 39,100ha
静岡県 15,200ha
茶草場農法認定実践者の茶園 1,047ha
(令和2年度時点)
茶草場農法が守る自然環境

茶草場農法が守るサステナブルな自然環境

茶草場のように人の手によって維持管理されている草地環境は「半自然草地」と呼ばれ、昔は日本中どこにでも見られた風景でした。ところが、人々の生活が近代化すると共に減少してしまいました。日本のような雨の多い気候では、放っておくと草木が伸びて森のような状態になってしまいますが、半自然草地では様々な植物が育ち、それを餌として生物多様性が保たれた環境を維持することができます。茶草場の茶作りへのこだわりが、日本から失われつつある里山の草地の環境を守り続けてきたのです。(出典:世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会)